歯科口腔外科(5)

B:再生療法(エムドゲイン治療、骨再生・誘導療法、人工骨治療)

病気で失った組織を治療できる再生法を指します。

1)エムドゲイン治療

エナメルに近いタンパク質成分をもった歯周組織再生材料を使い、歯周病等により失なった歯周組織を回復させる事ができます。この治療によって周囲から歯を支え、不要なグラつき等を少なくできます。症状や状況によって完治までには個人差や時間がかかります。(※保険適応外)

2)骨再生・誘導療法(GTR法・GBR法)

歯周病等により失った顎の骨組織や歯肉繊維組織を特殊な方法により誘導再生させます。通常、歯周病の原因を除去した後、歯周組織は自己再生しますが、除去された部位の空きが大きいとうまく自己再生がはかられません。そこで再生を誘導するための膜(バリア:吸収タイプ)を歯肉部分に施し治療します。吸収タイプは後で取り除く必要がない人体に無害な材料(コラーゲン等)を使用します。(※保険適応.保険適応外のものから選択できます。)

3)人工骨治療

症状によっては歯根の下にある骨を補填しなければいけない場合があります。抜歯の後、人間の骨の組成に近いものを患部に埋め込み、周囲の骨と同化させ回復させます。骨の材料・量によって治療にかかる料金に差があります。

C:歯周形成外科手術

歯周病や治療の内容によって歯茎が元の位置より大幅に下る場合、本来隠れているはずの歯根に冷たいものがしみる知覚過敏(ちかくかびん)症状や見た目の印象(色・形状等)が悪くなる症例を外科的に回復させるものです。