健康で美しい歯のために

歯に良い食べ物

一般的には、身体を造る為に必要な必須栄養素を含み、かつ栄養価の高いものが求められます。他には咀嚼(そしゃく)する事で適度にアゴの骨を鍛える効果の高いもの、食べる事で口内の洗浄効果のあるもの(「清掃性食品(せいそうせいしょくひん)」)、虫歯になりにくい(キシリトールが有名)もの、抗酸化作用が期待できるものなど、様々な観点から「歯に良い」とされる食物や食事の仕方があります。

植物性タンパク質を多く含む豆類、でんぷん質を多く含むイモ類、動物性タンパク質を多く含む肉・魚、キノコ類、胡麻、海草類、繊維質を多く含む野菜全般、カルシウムを含む食品とカルシウムの摂取を高めるビタミンDを多く含むもの(※いわしの丸干し等はカルシウムとビタミンDを多く含んでおり、バランスの取れた食材)、その他には歯茎にも良いとされるコラーゲンを多く含むもの、歯の表面を強くするリンやビタミンAを多く含むもの、などです。

どういう食事であっても、食後できるかぎり早く必ず歯磨きを行い、口内に雑菌を繁殖させないというのが基本となります。

歯を守る食事の取り方

極端に熱い・冷たいの差が激しいものを同時に口に入れるのは避けましょう。余りにも堅いものなど歯が欠けない様な工夫も必要です。金属製のフォークなどを噛まない事、つまようじ等の尖ったもので必要以上に歯と歯の隙間をこする事も避けましょう。歯の表面に付着するとなかなか落ちないものなども要注意です。また色素が沈着し易いもの(ワインなど)を摂取した際は、軽いうがいのあとでキチンと歯磨きを行ってください。

歯を守るという事は、すなわちアゴの筋肉を鍛えるという事も含まれています。柔らかいものばかりを摂取していると、アゴの筋肉も鍛えられない為、骨自体が弱くなっていく可能性があります。子供の成長で特に初期の発達段階においては、アゴを鍛える事が歯のかみ合わせや歯並びに大きな影響を与える事が知られています。また言葉の発音にも影響が大きいです。

うがいのおすすめ

飲食の後の歯磨き習慣は大事なものですが、実は歯磨き前の「うがい」が洗浄効果の向上と歯を守る上で最も重要なプロセスです。

酸性度やアルカリ性度の高いものを食べたり飲んだりした後に歯磨きを行うと、歯の表面を傷つけてしまう事があります。これを未然に防ぐ為には、一旦うがいをして、口内の酸の数値Ph(ぺーハー)を薄める・低下させておく事が有効です。うがいをする事で食べかすや雑菌を洗い流し、口臭を低下させる効果もあります。

正しい歯の磨き方

虫歯になりにくい歯磨きの方法:図6点

1・2:歯の表・裏に平行に歯ブラシを当て、軽く小さく振動させる様に横に動かします。鉛筆で字を書く持ち方が良いです。
3:一番奥の歯の裏も丁寧に。4:歯間を丁寧に。5:奥歯の上部くぼみも丁寧に。6:最後に鏡でチェックしながら軽い仕上げ磨きを。歯ブラシの持つ手は左右で交代しましょう。

デンタルグッズのお手入れ

歯ブラシや歯磨き材などは、毎日使うものですから、保管の仕方が大変重要です。特に歯ブラシは、水でゆすいで歯磨き立てに立てかけたらそのままという事が多いと思います。しっかりと水気を取って、乾燥させないと雑菌の繁殖を助長してしまいますので、注意をしてください。殺菌効果のある洗浄剤を使う方法もあります。また歯ブラシのブラシ部分の先が大きく開いて来たり、汚れが取れない様な事がある時は、ただちに新しいものと交換してください。歯磨き後には歯ブラシの洗浄を忘れずに、風通しの良い場所で乾かす事も忘れずに。

歯磨き粉などは、フタを開けたままにしない事。出来る限り中の材料が空気に触れない様に、しっかりとクチを締めてください。室温・湿度の高い場所や直射日光の降り注ぐ場所には置かないでください。